ブライダルチェック
最良の日を
安心してお迎えいただくために
ブライダルチェックは、結婚・妊娠を控えている女性を対象とした婦人科検診を含む健康診断のことです。日頃、症状がない方でも、妊娠・出産に影響を及ぼすような疾患が隠れていることがあります。そのような場合でも、事前にチェックすることで早期治療などの対策により無事に妊娠・出産を迎えることができます。
また、「妊娠のため」とは別に、ご自身の全身状態を把握することは、ご自身の健康的な生活を送るためにも大切なことです。今回の受診をきっかけに、女性特有のホルモンの動きや臓器の状態を正確に知っていただき、今後の健康管理にもお役立てください。
検査内容
内診・経膣超音波検査
産婦人科特有の診察方法です。膣内・子宮口の様子を観察し、超音波で子宮や卵巣の形や大きさを調べます。頚管ポリープ・子宮筋腫・卵巣腫瘍などが見つかることがあります。
- 内診検査
子宮頚がん検査(細胞診)
子宮頚がんは30代前後から注意すべきがんのひとつです。子宮の出口を少しこすり細胞をとることで検査します。少し出血することがありますが自然に止まります。また、痛みもありません。
- 内診検査
ハイリスク型HPV検査
子宮頚がんの主要原因と考えられているハイリスク型HPV(ヒトパピローマウイルス)感染の有無を調べます。※ 子宮頚がん検診と同時に行う検査です。
- 内診検査
おりもの検査
内診台で膣内のおりものを採取し、クラミジアと淋菌の検査をします。女性のクラミジアは無症状でも感染していることがあり、また不妊症の原因になってしまいます。どちらも内服により治療可能です。
- 内診検査
風疹・麻疹抗体検査
妊娠初期の風疹は赤ちゃんの先天異常に影響することがあります。麻疹は“はしか”と呼ばれ、感染すると流産や早産の原因になることがあります。妊娠前に免疫(抗体)の有無を調べ、抗体が十分に認めない場合にはワクチン接種をお勧めします。(当院で接種可能)
- 血液検査
感染症 (B型肝炎、C型肝炎、HIV、梅毒)の検査
肝炎ウイルス、エイズの原因ウイルス(HIV)、梅毒など性交によって感染することの多い病気を調べる検査です。これらの病原体は胎盤を通じて赤ちゃんに感染することがあります。
- 血液検査
内科的異常の検査
安全な妊娠・出産を迎えていただくため、貧血や糖尿病・高脂血症・甲状腺機能異常など隠れた病気がないかを調べます。※ ご家族に糖尿病や高脂血症などある方や、気になる方にはお勧めします。
- 血液検査
男性の風疹・麻疹の抗体検査 / ワクチン接種
ご希望の方には、女性のブライダルチェックに加えて、男性の風疹・麻疹抗体検査、ワクチン接種もございます。
※ ワクチン接種は抗体検査が陰性の場合に行います。
費用のご案内
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Aコース
これだけは調べておきたい基本のコースです。
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Bコース
HPV検査が加わることで、子宮頸がんのリスクをより詳しく調べることができます。子宮頚がんに関心のある方におすすめです。
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Cコース
妊娠前に感染症の有無を調べることで、妊娠への影響をできるだけ少なくするための対策を考えることができます。
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Dコース
糖尿病や高脂血症などの家族歴のある方、勤務先等で健康診断を受けたことのない方などにおすすめです。
Aコース | Bコース | Cコース | Dコース | |
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内診・経膣超音波検査 | ○ |
○ | ○ | ○ |
子宮頸がん検査 | ○ | ○ | ○ | ○ |
ハイリスク型HPV検査 | - | ○ | ○ | ○ |
おりもの検査 | ○ | ○ | ○ | ○ |
風疹・麻疹抗体検査 | ○ | ○ | ○ | ○ |
感染症の検査 | - | - | ○ | ○ |
内科的異常の検査 | - | - | - | ○ |
検査料(診察料含む) | 23,000円 | 26,000円 | 31,000円 | 39,000円 |
- 女性医師をご希望の際は、診察担当表をご確認のうえ、受診していただくことをお勧めします。
- 当日診(C診)よりも予約診(A・B診)の方が待ち時間も少なく済むため、事前のご予約をお勧めします。
- 急を要する患者さんの対応等で順番が前後する可能性があります。ご了承ください。
- 検査結果はおよそ2~3週間でご指定の宛先に郵送します。
- すべて自費診療です。
- 異常がみつかれば当院(産婦人科または内科)で保険診療をお受けいただけます。他院への紹介をご希望の場合には紹介状を作成いたします。※ 紹介状作成費用は別途申し受けます。
検査後に妊娠された方へ
検査後に妊娠され、当院をご受診された方には妊娠中・出産時に起こるからだの変化などが記載されたテキストを進呈いたします。