肺炎球菌ワクチン接種
「肺炎」は、日本人の死因第4位の疾患で、その95%を65歳以上の高齢者が占めています。
高齢者は加齢により、免疫力の低下など、肺炎にかかりやすい状態になっていること、また、かかっても高熱、咳、痰、呼吸困難などの典型的な症状が乏しいため発見が遅れ、重症化しやすいためです。
また、高齢者の肺炎は、風邪やインフルエンザの後に発症することが多く、約3割は肺炎球菌による感染であることが知られています。
そこで、万が一肺炎にかかっても重症化しないように、あらかじめインフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチンの両方を接種しておくことをお勧めします。海外先進国では、高齢者への肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されており、米国では高齢者の65%以上が接種を行っていますが、日本ではまだ5%というのが現状です。
肺炎球菌ワクチンについて
接種をお勧めする方
- 高齢者(65歳以上の方)
- 腎不全や肝機能障害のある方
- 心臓や呼吸器に慢性疾患のある方
- 糖尿病の方
- 脾臓摘出後の方 など
以下のような方は接種が不適当ですので、ご注意ください。
- 免疫を抑える治療をしている方
- 明らかな発熱のある方
- 重い急性の病気にかかっている方
- 2歳未満の方(別に生後2ヶ月~9歳対象の肺炎球菌ワクチンがあります)
接種回数
現在の日本の医療制度では、一生のうち1回しか接種できません。
効果持続期間
通常、1回の接種で約5年間免疫が持続するといわれています。
インフルエンザワクチンとの同時接種について
同時接種はできませんが、6日以上あければ接種可能です。
接種料金
肺炎球菌ワクチン接種料金 |
8,000円 (税別) |
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※肺炎球菌ワクチンは、任意接種ワクチンです。
※脾臓摘出を受けた2歳以上の方は、例外として健康保険が適用されます。
予約方法と接種時期
肺炎球菌ワクチンの数に制限があるため、接種は予約制です。必ず事前にお問い合わせの上、予約をお願い致します。接種時期は、ご予約の際にお伝え致します。