産科麻酔科

INFORMATION

産科麻酔科

産科麻酔科医とは?

産科麻酔医とは?

麻酔科医とは、麻酔を専門に扱う医師ですが、その専門分野は、心臓麻酔、小児麻酔など、いろいろな分野に分かれています。その中で無痛分娩や帝王切開など、妊婦の麻酔を専門としているのが、産科麻酔科医です。妊婦への麻酔は、妊婦本人のみならず、お腹の中の赤ちゃんの動きもみていくことになります。2人分の命をあずかることになります。この点が、他の麻酔とは異なる産科麻酔の大きな特徴といえます。

日本の医療現場では、産科医が麻酔と手術の両方を行っているケースが少なくありません。その理由は、麻酔科医の不足にあります。麻酔科研修の後、さらにサブスペシャリティとして産科麻酔の研鑽を積むには、研修カリキュラムも受け入れ施設も少ないことから、日本ではまだまだ産科麻酔医の普及が遅れているのが現状です。

産科麻酔科医の仕事

麻酔科医の仕事には、大きく分けて以下の4つの仕事があります。

  1. 手術を受ける患者さんの麻酔を行う手術麻酔
  2. ペインクリニックでの痛みの治療
  3. 集中治療室での重症患者さんの全身管理、救急医療
  4. 緩和医療

当院は周産期医療専門病院であり、この中でも特に、(1)硬膜外無痛分娩の麻酔(2)出産時の帝王切開術の麻酔(3)帝王切開などによる術後の痛みコントロール、以上の3つが主な仕事になってきます。

産科麻酔科医の重要性

産科麻酔科医は、麻酔科医の専門性を生かして、赤ちゃんが人生の第一歩をよりよい状態でスタートできるように、サポートする役割を果たしています。
例えば、緊急の帝王切開の際でも、赤ちゃんに影響の少ない麻酔法を用いて、お母さんの体も安全に管理します。すると、赤ちゃんが生まれた瞬間、お母さんが我が子を胸に抱くことも可能になります。また、術後の鎮痛をうまくコントロールすることで、お母さんの気持ちを育児に向けることができ、授乳にも前向きになれます。
未だ、産科麻酔科医の人材育成、環境の整備、硬膜外無痛分娩の普及など、さまざまな課題は残されていますが、周産期医療の中で、今後ますます産科麻酔医の力が必要になってくると予想されます。